海外旅行中の携帯電話はどうやって利用している?
海外旅行中のデータ通信方法は毎回心配になりますよね。近年はあまり聞かなくなりましたが、過去には高額のデータ通信料を帰国後に請求された等の事例も多々ありました。
本記事では、海外でのデータ通信方法を5種類紹介します。
またそれぞれの方法のメリットとデメリットを比較し、海外でのデータ通信をスムーズかつ安全に行うための注意点も解説します。
テクノロジーの発展により、データ通信方法も常にアップデートされています。海外旅行や出張時の準備にぜひ役立つ情報をお届けできると嬉しいです!
海外でのデータ通信方法5選
モバイルWi-Fiルーターのレンタル
空港に行くとよく見かけるのが、海外用Wi-Fiルーターのレンタルです。
海外用Wi-Fiルーターは、スマホなどを現地の携帯電話通信網につなぐことで、インターネットを利用ができる機器です。
レンタルプランが多岐にわたり、自分にあったプラン(容量・通信速度、期間)を見つけることができるのが特徴です。最近では翻訳機をオプションでセットで借りられるなど、幅広いサービスを提供しています!
料金も1日あたり約1000円くらいからとお手頃で、レンタル手続きも比較的簡単にできます。
メリット
モバイルWi-Fiルーターの使用の大きなメリットは以下の4つです!
複数デバイスへの接続が可能
モバイルWi-Fiルーターには複数のデバイスを同時に接続することができます。
家族や友人と一緒に旅行する場合でも、1台のルーターで複数のデバイスを接続できるため、通信費を節約しながらみんなで、場合によってはインターネットを共有することができます。逆に別々で行動するときは、片方が使えなくなってしますので注意が必要です.
安定した高速通信
モバイルWi-Fiルーターは、通信事業者との契約に基づいて高速なデータ通信サービスを提供します。モバイルWi-Fiルーターを利用することで、常に安定した高速なインターネット接続が可能となります。
短期利用や海外旅行に適している:
モバイルWi-Fiルーターのレンタルは、短期的な利用や海外旅行時に特に便利です。自分のデータプランをアップグレードする必要なく、一時的な通信ニーズに対応できます。
また、海外でのデータローミング料金を心配する必要がなく、予算を抑えながら安心してインターネットを利用できます。
プリペイドSIMカードの購入
プリペイドSIMとは、料金を前払いすることで利用できる通信回線のことです。
日本でもSIMフリーの携帯が主流になってきてから、よく聞くようになりましたが、海外では比較的昔から良く使われていました。
仕組みはシンプルで、海外で使用可能なプリペイドのSIMカードを購入し、SIMフリーの携帯へSIMカードを差し込むことで、現地で携帯を使うことができます。必要な容量のみの購入で済み、お金を使いすぎる心配もありません。
万が一足りなくなっても、現地でSIMカードは購入は容易です。日本ではAmazon、現地ではコンビニで簡単に手に入れることができます。
SIMフリーの携帯でしか対応しないので、SIMフリー携帯かどうか渡航前にチェックが必要です。
メリット
コスト
海外でのローミングサービスを利用するよりも、またWi-Fiルーターをレンタルするよりも、プリペイドSIMカードを購入して使用する方がコストが安い傾向にあります。
現地の通信事業者が提供するプリペイドSIMカードは、通常、地元の料金プランに基づいて通信料金が設定されていることがほとんどです。
慣れた携帯をいつでも使える
Wi-Fiルーターと違って、別のデバイスを持ち歩く必要がありません。自分の携帯をいつも通り持ち歩いて、いつも通り使えるのは最大のメリットといえるでしょう。
eSIMの購入
eSIMとは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMを利用して、通信回線の契約ができるものです。
最近では、海外SIMのように海外で使用可能のeSIMをネットから購入することが可能です。
特徴はSIMカードは物理的なカードのため、物理的なカードをさし替えが必要だったのに対し、eSIMではデータを書き替えるだけで済み、カードのさし替えは不要な点です。
注意点は、お使いの携帯がeSIMに対応した機種かどうか確認が必要です。最近ではほとおんどがeSIMに対応していると思います。
eSIM対応の携帯でしか動作しません。eSIM対応の携帯かどうか渡航前にチェックが必要です。
eSIMの購入でおすすめのアプリは「airalo」です。世界各地のeSIMをとても便利でとても安く購入できるアプリなので、一度調べてみることをおすすめします!
私たちも実際にアメリカ・ロサンゼルスで使用しましたが、通信速度も問題なく使用することができました。
メリット
いつでも購入可能
海外での出発前でも、後でも好きな時に購入可能です。事前にどうしても購入して準備する時間のない方にもおすすめです。
物理的な作業がない
ルーターを持ち運んだり、SIMの差し替えといった作業が全くいりません。ルーターを紛失したり、もともと入っていたSIMを紛失したりという心配がいりません。
国際ローミングの使用
国際ローミングとは、海外へ行った際に現地のインターネットなどの通信網を、日本で契約している携帯電話で利用すること。
携帯各社、国際ローミングにそれぞれプランを用意しており、簡単に利用できます。
最大のメリットは、特別な手続きや物理的な作業(差し替えやルーターの持ち歩き)などなく容易に使用できる点です。
一方で、容易な分少し割高になる可能性があるのはデメリットでしたが、、最近ではお得なプランも多くなりました!!
ahamo昔みたいに国際ローミングに無制限に課金されて、高額請求されることがなくなったのは安心です。
おすすめはドコモのahamo。我が家は海外旅行前に毎回ahamoに変えています。
海外ローミングプランの比較表
通信媒体 | 費用 | 申込 | 要約 | 公式サイト/申し込み |
---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 毎月2GBまで無料 | 不要 | ・2GB超過後は128kbps ・1GBにつき500円で追加購入が可能 | 楽天モバイル:海外でつかう |
ahamo | 20GBの月間利用可能データ量で、追加料金なく利用可能 | 不要 | ・滞在日数が15日間を超えると速度制限があり ・海外で利用したデータ通信量は国内利用分と合算 | ahamo:海外データ通信 |
NTTドコモ | ・1時間200円 ・1日980円 ・2日2,480円 ・7日5,280円 | 必要 | ・1日単位でプランが選べる ・出発後でも必要なタイミングで購入可能 ・ | NTTドコモ:世界そのままギガ |
SoftBank | ・24時間980円(3GB) ・72時間2940円(9GB) | 必要 | ・渡航先によってプランが違う ・飛行中に利用可能なプランも存在する | SoftBank:海外あんしん定額 |
SoftBank | ・無料 | 不要 | ・アメリカで使い放題(本土・ハワイ) | SoftBank:アメリカ放題 |
au, UQ mobile, povo1.0 | ・【早割】1日490円(アメリカ、韓国、台湾等、11か国) ・【早割】1日690円(中国、ヨーロッパ等) ・24時間980円 | 必要 | ・海外150以上の国・地域で使える ・日本国内で予約(早割)と現地での予約で値段が異なる | au:世界データ定額 |
Y!mobile | 24時間980円(3GB) 72時間2940円(9GB) | 必要 | ・渡航先によってプランが違う ・飛行中に利用可能なプランも存在する ・海外パケットし放題プランもあり(最大1日2980円) | Y!mobile:海外あんしん定額 |
LINEMO | 24時間980円(3GB) 72時間2940円(9GB) | 必要 | ・渡航先によってプランが違う ・飛行中に利用可能なプランも存在する ・海外パケットし放題プランもあり(最大1日2980円) | LINEMO:海外あんしん定額 |
無料Wi-Fiスポットを使用
海外には、公共のWi-Fiスポットが数多くあります。
ショッピングセンターや美術館など、観光客が集まる所にはほとんど無料Wi-Fiが存在するでしょう。街中でもWi-Fiが飛んでいることも珍しくありません。
最大のメリットは、特に事前準備することなく、Wi-Fiが飛んでいればネットワークを無料でを使用することができる点です!
ただし、いつでもどこでも必ず使用できるわけではなかったり、移動のたびにWi-Fiを探す必要があります。その点他の方法と比べて、個人的にはデメリットが大きいような気がします。
公共のWi-Fiでは、誰もがアクセスできる点便利ですが、誰もがネットワークを通して不正アクセスができる可能性があります。接続先が信頼できるかどうか自分で判断が必要です。
メリットデメリット比較表
Wi-Fiルーター | SIM | eSIM | 国際ローミング | 無料公共Wi-Fi | |
---|---|---|---|---|---|
通信速度 | プランによる | 快適 | 快適 | 快適 | △ 遅すぎて使い物にならない場合もあり |
プラン | とても多い | 多い | 多い | 各社による | × |
金額 | 普通 (約500円~/日) | とても安い (約200円~/日) | とても安い (約100円~/日) | 普通 各社による | 無料 |
複数機器接続 | 〇 | × ホットスポット利用すれば可能 | × ホットスポット利用すれば可能 | × ホットスポット利用すれば可能 | 〇 |
接続の容易さ | ◎ ルーターに接続 | △ SIMの入れ替え | 〇 アプリで購入 | 〇 各社による | 〇 |
セキュリティ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ 情報漏洩の可能性も? |
旅行プラン別のおすすめの接続方法
各接続方法でメリットやデメリットが存在します。それぞれを比較しながら、自分のニーズに合った海外でのデータ通信方法を選択しましょう。
- パソコン等を頻繁に接続する予定のある方
- 家族や友人と共有での利用を考えている方
- 比較的短期間の利用を想定している方
- 比較的長期間での利用を想定している人
- 旅行先を旅行中に計画したい人(バックパッカー)
- 料金をできる限り安くしたい人
国際ローミングについては、使用中の携帯会社が提供する国際ローミングのプランを必ず事前にチェックしてみましょう。
まとめ
海外でのデータ通信方法を選ぶ際には、いくつかの選択肢があります。本記事では、モバイルWi-Fiルーターのレンタル、プリペイドSIMカードの購入、eSIMの利用、国際ローミング、無料Wi-Fiスポットの利用について解説しました。
各方法のメリットやデメリットを比較しながら、自分のニーズに合った海外でのデータ通信方法を選択しましょう。
モバイルWi-Fiルーターのレンタルは、複数のデバイスを接続できるため、家族や友人との共有に便利です。また、安定した高速通信を提供し、短期的な利用や海外旅行に適しています。
プリペイドSIMカードの購入は、コスト効率が高く、自分の携帯電話を使いながら海外でのデータ通信を行えます。必要な容量のみ購入でき、柔軟なプランを選ぶことができます。
eSIMの利用は、事前の物理的な作業が不要で、いつでも購入できる点が魅力です。対応機種が必要ですが、利便性とセキュリティの向上に貢献します。
国際ローミングは、簡単に利用できるメリットがありますが、通信料金が高額になる可能性があります。最近ではプランが充実し、割安なオプションも増えています。
無料Wi-Fiスポットの利用は手軽で、特別な手続きが不要です。しかし、利用できる場所やセキュリティには注意が必要です。
テクノロジーの発展により、常に新しい選択肢が生まれていますので、最新の情報をチェックして準備を整えましょう。
そして安心して海外旅行や出張を楽しめるように、適切なデータ通信方法を選びましょう!
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