ヨーロッパ渡航にはETIASが必要になるって聞いたけどどういうこと?
2024年からヨーロッパ渡航において、ETIAS(エティアス)という新しいシステムが導入されることが決定されました。
アメリカのESTAと同様、ヨーロッパ渡航を計画している方々にとって、必ず取得が必要なものになります。
本記事では、ETIASの概要から申請手続き、注意点まで、詳しく解説いたします。
ヨーロッパ渡航を控えている方々は、ぜひこの記事をしっかりとお読みいただき、ETIASに関する正確な情報を把握して、安心して旅行を楽しんでいただければ幸いです。
本記事はETIASのホームページを参考にしました。より詳しい情報および申請手続きはETIASホームページをご参照ください。
ETIAS(エティアス)とは
ETIAS(エティアス)とは、EU諸国へ入国する際に必要となる「事前渡航承認システム」です。
現在まで、日本からヨーロッパへ渡航の際、パスポートがあれば問題がなかったですが、アメリカのESTA(エスタ)のような渡航認証システムが、2024年から導入が予定されています。
- ETIAS申請開始年度:2024年からを予定
- ETIASが必要な国:27か国
- 申請が必要な国:日本を含む59か国
- 申請費用が必要な年齢:18歳以上、70歳以上は無料
導入の背景
ETIAS導入の目的はいくつかありますが、導入理由のうち最も大きな要因としては、テロ対策があげられます。
海外からの入国者の情報を早く正確に知ることで、違法行為やテロ行為を目的としてヨーロッパ諸国や第三国へ渡航しようとする人物に対し、未然に入国拒否の措置を取ることが可能となります。
他にも以下のような、導入目的があげられます。
- 難民問題に対する対策
- 宗教戦争
- 民族侮蔑(ヘイト)
対象国
渡航の際にETIAS(エティアス)が必要となる国は,現在以下27か国となります。(2023年5月現在)
アイスランド、 イタリア、 エストニア、 オーストリア、 オランダ、 ギリシャ、 クロアチア、 スイス、 スウェーデン、 スペイン、 スロバキア、 スロベニア、 チェコ、 デンマーク、 ドイツ、 ノルウェー、 ハンガリー、 フィンランド、 フランス、 ベルギー、 ポーランド、 ポルトガル、 マルタ、 ラトビア、 リトアニア、 ルクセンブルク、 リヒテンシュタイン
シェンゲン協定加盟国の追加により、ETIAS(エティアス)申請対象国は常に変更となる場合があるので注意が必要です。現状、キプロス、ブルガリア、ルーマニアの加盟が今後予定されております。
アイルランドおよびイギリスはシェンゲン協定における「国境検査撤廃制度」の対象外となるため、ETIAS(エティアス)の申請は不要になるみたいです!
ETIAS申請開始年度
日本では、2024年からを予定しています。
実際の渡航先ではなくても、目的地に向かうための乗り継ぎ、乗り換えにも必要となるので注意が必要です。
申請時の概要
申請料金
申請費用は、7ユーロとなります。※2023年7月現在(正式な費用は確定後発表予定)
なお、18歳未満と70歳以上は無料となる見込みです。
有効期限
有効期限は、3年間となります。
一度、ETIASを取得さえすれば、有効期限内であれば何度でも対象国へ入国することは可能です。ただし、パスポートがその間に切れる場合、パスポートが切れるまでが有効期限となります。
ここら辺は、アメリカのESTAと同じような条件になりますね!
申請に必要なもの
申請の際に必要なものは、以下の4点になります。
- 有効期限が残っているパスポート
- 有効なメールアドレス:登録時に必要になります。
- オンライン環境:申請はオンラインで行うため、必須となります。
- クレジットカード:申請料金の支払いは、クレジットカードで行います。
取得するまでにかかる時間
結果の通知は、当日中を予定されています。ただし、最大4週間かかることも。。
渡航予定か決まったら、十分に余裕をもって申請することをおすすめします。申請の結果は、登録のEメールアドレスに届きます。
注意点
入国可否を判断するものではない
ETIASはビザとは異なり、取得したからといって必ず入国できる保証はありません。入国可否は、あくまで当時のの入国審査官の判断になります。
ただし、渡航当日までに申請が終わっていない場合は、飛行機の搭乗拒否などが予想されます。
乗り継ぎで使用する場合も申請必須
最終渡航先がETIASの対象の国ではなくても、目的地に向かうための乗り継ぎ等で、対象国の空港を使う際は、ETIASを取得する必要があります。
渡航ルートに気を配って、抜けのないようにしたいですね!
承認が許可されなかった場合
何らかの理由により審査結果が「渡航認証拒否」となった方は、ETIAS(エティアス)を利用しての欧州渡航は認められません。したがって該当国の大使館・領事館にてビザの申請相談することが推奨されています。
まとめ
ヨーロッパ渡航の新ルールとして、ETIAS(エティアス)が注目を集めています。ETIASの取得はヨーロッパ渡航者に必須の要素になりますので、申請手続きや注意点を理解することが旅行のスムーズな実現には必要です。
2024年から導入開始を予定しているので、ヨーロッパへの旅行を計画している人は要チェックです。
- ETIAS申請開始年度:2024年からを予定
- ETIASが必要な国:27か国
- 申請が必要な国:日本を含む59か国
- 申請費用が必要な年齢:18歳以上、70歳以上は無料
- 申請料金:7ユーロ(クレジットカード支払い)
- 申請にかかる時間:当日から約1か月
ヨーロッパ渡航者の皆様は、この記事を参考にして正確な情報を把握し、快適で安全な旅行を楽しんでいただければ幸いです。
ETIASに関する最新情報にも目を光らせ、計画を立てる際にはしっかりと対応してください。
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